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ネイリストになるなら取っておきたい資格は?資格取得のメリットや費用

2022.07.04

【ネイリストになるのに取っておきたい資格は?】

ネイリストとして仕事をするために、国家資格など必ず必要となる資格はありません。仕事を未経験で始め、技術や知識を身につけていくネイリストもいます。ただ、自分の技術や経験を証明するために、民間の資格を取得する方がおすすめです。ネイリストの資格は様々な団体から発行されています。JNEC日本ネイリスト検定試験センターが主催する「JNECネイリスト技能検定試験」や、NPO法人日本ネイリスト協会が実施している「JNAジェルネイル技能検定試験」「ネイルサロン衛生管理士」など様々な資格があります。実際にネイリストの求人を見ると、これらの資格を取得している人を優遇しているサロンが多く見受けられます。

ネイリストになるには?

【ネイリスト技能検定試験】
公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターが主催するネイリスト技能検定試験の受験者数は、令和3年10月現在、累計で約90万人となり、有資格者も約56万人とネイルの検定試験としては最も多く、ネイル業界でも最も権威と歴史のある資格です。ネイルの正しい技術と知識の向上を目的とした実践に役立つ検定試験です。試験は1級を最高とし、3級、2級、1級の段階に分かれています。3級ではネイリストベーシックのマスター、ネイルケア、ネイルアートに関する基本的な技術及び知識を、2級ではサロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する技術及び知識を、1級ではトップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術及び知識を、身につけることができます。筆記試験と実技試験が行われ、合否基準は3級、2級、1級とも実技試験50点満点のうち38点以上、筆記試験は100点満点のうち80点以上で合格になります。3級は趣味として、ネイルを楽しむ人であっても合格する可能性があり、合格率は70%~90%、2級はサロンワークで必要とされるレベルを要求されるため、3級に比べ格段に難易度が上がり、合格率は50%前後、とくに実技試験に十分な対策が求められる1級の合格率は約40%前後です。過去の実績で言うと、2020年秋期のネイリスト検定試験結果は3級82.0%(受験者数10,294名、合格者数8,442名)、2級56.8%(受験者数2,949名、合格者数1,674名)、1級52.2%(受験者数2,307名、合格者数1,204名)2019年秋期のネイリスト検定試験結果は、3級90.3%(受験者数6,589名 合格者数6,042名)、2級51.5%(受験者数3,320名、合格者数1,711名)、1級44.8%(受験者数2,609名、合格者数1,154名)でした。例年、2・3級は6月、7月、10月、1月、4月に、1級は6月、10月、4月に開催されます。2022年度のスケジュールは、3級は2022年4月24日(日) 、2022年7月17日(日) 、2022年10月23日(日)、 2023年1月22日(日)に、2級は2022年4月17日(日)、2022年7月16日(土) 、2022年10月16日(日)、2023年1月21日(土)に、1級は2022年4月16日(土)、2022年10月15日(土)に開催されます。受験料は3級6,800円、2級9,800円、1級12,500円です。試験会場は札幌、盛岡、仙台、東京、名古屋、新潟、金沢、大阪、広島、高松、福岡、沖縄等、3級は全国の登録試験会場でも実施されます。盛岡会場は春期、秋期の年2回のみの試験実施となっております。

【JNAジェルネイル技能検定試験】
NPO法人日本ネイリスト協会が主催するJNAジェルネイル技能検定試験は、お客様が安心して施術を受けられる健全なジェルネイルの普及を目的に、ジェルネイル技能検定試験を実施しています。初級、中級、上級の3種類があり、初級はネイルケアのベーシックマスターとジェルネイルを施術するために必要な基礎的知識と技術の修得を、筆記試験・実技試験ともに100点満点のうち80点以上で合格とします。筆記試験は択一問題・マークシート。実技試験は事前審査(15分)と実技第1課題(35分)、実技第2課題(60分)に分かれます。中級はネイルケアとジェルネイルを施術するためにプロとしてサロンワークに必要な専門知識と技術の修得を、筆記試験は100点満点のうち80点以上、実技試験は100点満点のうち70点以上で合格とします。筆記試験は3級と同じく択一問題・マークシート。実技試験は事前審査(10分)と実技第1課題(30分)、実技第2課題(85分)に分かれます。上級はジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的知識と技術の修得を、実技試験は100点満点のうち70点以上で合格とします。試験内容は実技試験のみで、事前審査(10分)と実技(85分)に分かれます。2022年度の実施は2回。第26回2022年6月4日(初級)、2022年6月5日(中級・上級)で、午前・午後の二回行われます。第27回は2022年12月3日(初級)、2022年12月4日(中級・上級)で行われます。受験料は級によって異なり、初級検定試験が9,900円(税込)、中級検定試験が13,200円(税込)、上級検定試験が16,500円(税込)となっています。試験会場は札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡で初級、中級、上級共通の会場です。ジェルネイル検定初級の合格率は70%前後、ジェルネイル検定中級の合格率は60%前後、ジェルネイル検定上級の合格率は45%です。

【ネイルの資格取得を目指すには?】
ネイリスト養成の専門学校やネイルスクールへ通い専門知識や技術を持った講師から学ぶのが一般的です。通信教育や独学で学ぶことも可能で、自分のライフスタイルに合わせた学び方を選ぶことが合格への近道です。

【専門学校で学ぶ】
資格取得を目指すには、まずネイリスト養成の専門学校へ通う方法があります。専門知識や技術を持った講師から学べ、なかにはJNA認定講師資格を持ったスタッフから学べる学校もあります。勉強内容や時間割、年間カリキュラムも決まっているため、独学が苦手な方におすすめです。また、一緒にネイリストを目指すクラスメイトと学習できるので、モチベーションアップにもつながります。さらに、学校によっては、エステやメイクなど美容の知識全般を一緒に学ぶことも可能です。そのため、総合的な美容知識を持ったネイリストになれます。またネイルスクールに比べて、就職支援が手厚く、ネイリスト以外にも就職の幅が広がります。ネイルスクールと比較すると専門学校に通うデメリットは、学費が高額なことです。ネイル以外の美容知識についても学習するため、知識は広がりますが、コストがかかります。また通学頻度が高く、働きながら通うことは難しいでしょう。

【スクール・講座で学ぶ】
スクール・講座で学ぶ際、コースによっては専門学校と同じように専門知識やスキルに精通した講師から直接学ぶことができます。勉強内容やカリキュラムが決まっているため、独学が苦手な人におすすめです。また、一緒にネイリストを目指すクラスメイトと学習できるので、モチベーションアップにつながるという点も専門学校と同様です。また、専門学校に比べて学費が安く、ネイルに特化している分より深い知識が学べ、短期間で資格を取得することができます。デメリットとしては、エステやメイクなど美容の知識全般が学べない点。そのため、総合的な美容知識を持ったネイリストになることが難しいです。就職サポートが専門学校に比べると手薄で、ネイリスト以外の就職の幅が広がらないことも挙げられます。講師との密接度も落ちるため、積極的な学びの姿勢がより必要になってきます。

【独学で学ぶ】
ネイルの資格取得のために、本やテキスト、動画などを使用し独学で学ぶ方法もあります。独学の場合、空いた時間を活用して学習を進められ、自分のペースで勉強でき、わからないところは復習や振り返りをしながら進められるのがメリットです。また、スクールや通信講座を受講する方法に比べて、コストも抑えられます。公式テキストなどを活用すると、試験の出題範囲を網羅しやすく、効率よく学習を進めていくことが可能になります。しかし、ネイル専門の講師から直接学べず、カリキュラムや時間の管理もされないため、自己管理が重要になります。また、クラスメイトという存在がおらず一人で学習するため、モチベーションアップが難しくなります。検定合格率が低く、就職活動に苦労する可能性もあり、デメリットも多くあります。

【ネイルの資格取得にかかる費用は?】
ネイルの資格取得を目指すのであれば、トータル100〜150万円近くかかるのが一般的です。しかし、受ける検定の種類や勉強方法によってバラつきがあり、資格の取得にかかる費用は、全体でみると数万円から100万円前後。さらに、ネイル道具代や試験受験料などがプラスされます。美容専門学校では、1年間で100〜120万円。ネイルスクール認定校でネイリスト技能検定1級やジェル検定上級までを目指す場合の費用は100万円、小規模のスクールだと20〜50万前後が一般的です。オンライン講座は、5万円から受講できる場合もあります。完全在宅で受講する場合は5万円、通学補習がついている講座は30万円という具合に、カリキュラムごとに差があります。独学でかかる費用は、検定に必要な道具をすべて揃えても15万円前後になっています。

【まとめ】
ネイリストは無資格でも働けますが、資格を持っておくと資格保持を必須とする求人に応募ができ、就職先の選択肢が広がります。さらに専門性を高められるため、自信やキャリアアップにもつながります。さまざまな資格や勉強方法があるため、それぞれの特徴を理解して自分に合った方法で資格取得を目指しましょう。また、独学でネイリストを目指すならば、相当厳しい環境になることも確かです。ネイリストになる大半の方が専門学校、スクールに通っているため検討してみるのをお勧めします。

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